なぜ「話すだけ」では変わりにくいのか?

〜神経系の視点からやさしく解説します〜

こんにちは。
当セラピールームのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

カウンセリングというと、

「話を聞いてもらうもの」
というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

実際に、

「たくさん話したのに、あまり変わらなかった…」
「理解はできたけど、つらさは残っている」

と感じた経験がある方もいらっしゃいます。

それは決して、あなたのせいではありません

今回は、
なぜ“話すだけ”では変わりにくいことがあるのかを、
神経系の視点からやさしくお伝えします。


「分かる」と「変わる」は別のプロセスです

私たちには、

  • 頭で理解する部分
  • 体で感じる部分

の両方があります。

例えば、

「もう大丈夫」と頭では分かっていても、
体がドキドキしたり、固まったりすることはありませんか?

これは、

頭と神経系(体)の反応が別々に働いているためです。


神経系の状態を「色」でイメージしてみましょう

前回の記事でもお伝えしたように、
神経系にはいくつかの状態があります。

ここでは分かりやすく、色でイメージしてみます。

🟢 緑の状態(安心・つながり)

  • リラックスしている
  • 人と自然に関われる
  • 落ち着いて考えられる

「今は安全」と感じている状態です。


🔴 赤の状態(闘う・逃げる)

  • 不安や焦りが強くなる
  • イライラする
  • 心拍が上がる・呼吸が浅くなる

危険を感じて、体がすぐ動けるようになっている状態です。


🔵 青の状態(固まる・シャットダウン)

  • 体が重い・動けない
  • ぼーっとする
  • 感覚が遠くなる

「もうどうにもならない」と感じたときに起こる、
エネルギーを落として身を守る状態です。


トラウマは「体(神経系)」に残ります

トラウマは、

この赤や青の状態が体に残り続けている状態とも言えます。

つまり、

  • 不安(赤)
  • 緊張(赤)
  • フリーズ(青)

といった反応は、
「考え方」だけで起きているわけではありません。


話すことで起きる変化と、起きにくい変化

話すことには、とても大切な意味があります。

  • 気持ちが整理される
  • 理解が深まる
  • 安心感が生まれる

これはとても大事なプロセスです。

ただし、

神経系の状態(赤や青)は、話すだけでは変わりにくい
という特徴があります。


神経系は「体験」で学習します

神経系は、

言葉よりも体験を通して学習します。

例えば、

  • 実際に安心(🟢)を感じる
  • 体の力が抜ける感覚を味わう
  • 緊張(🔴)しても、また安心(🟢)に戻れる経験をする

こういった体験を繰り返すことで、

神経系は少しずつ
「今は安全なんだ」と学び直していきます。


だからこそ、からだのアプローチが大切になります

当セラピールームでは、

お話を大切にしながらも、

  • からだの感覚に気づく
  • 小さな安心(🟢)を見つける
  • 無理のない範囲で体験を積み重ねる

といったアプローチを取り入れています。

これは、

神経系そのもの(赤や青の状態)にやさしく働きかけるためです。


「話すこと」も大切にしています

ここで誤解してほしくないのは、

「話すことが意味がない」ということではありません。

  • 話すことで安心する
  • 気持ちが言葉になる
  • 自分を理解できる

これらはとても大切な土台です。

そのうえで、

体の感覚や神経系にもやさしくアプローチしていくことで、
より変化が起きやすくなると考えています。


最後に

もしこれまで、

「分かっているのに変われない」
「何度も同じことでつらくなる」

と感じてきたとしたら、

それはあなたの努力不足ではなく、

神経系のしくみによるものかもしれません。

だからこそ、

  • 頭だけでなく
  • 体の感覚も大切にしながら

少しずつ整えていくことが大切です。

当セラピールームでは、
あなたのペースに合わせて、
こころとからだの両方からサポートしています。

どうぞ安心してご相談くださいね。