トラウマは「こころの弱さ」ではなく、からだの反応です

〜ポリヴェーガル理論からやさしく理解する〜

こんにちは。
当セラピールームのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

「どうしてこんなに不安になるんだろう」
「頭では大丈夫と分かっているのに、体が反応してしまう」
「もう過去のことなのに、なぜこんなに苦しいの?」

そんなふうに感じたことはありませんか?

今回は、
ポリヴェーガル理論という視点から、
トラウマについてやさしくご説明していきます。

また当セラピーでは、
神経系の状態をイメージしやすいように
色を使ってお伝えしています。


トラウマは「出来事」ではなく「反応」です

トラウマというと、
強い出来事そのものをイメージされることが多いかもしれません。

ですが実際には、

トラウマ=そのとき体(神経系)に起きた反応が残っている状態

と考えられています。

つまり、

同じ出来事を経験しても
トラウマになるかどうかは、

そのとき神経系がどう反応したか

によって変わってきます。


神経系には「サバイバルの仕組み」があります

私たちの体には、
危険から身を守るためのシステムが備わっています。

当セラピーでは、この3つの状態を
色でイメージしてお伝えしています。


① 緑:安全・安心の状態(腹側迷走神経)

  • リラックスしている
  • 人と自然に関われる
  • 落ち着いて考えられる

「今は安全だ」と神経系が感じている状態です。

この状態では、
人とつながったり、自分らしくいられる感覚があります。


② 赤:闘う・逃げる状態(交感神経)

  • 不安や焦りが強くなる
  • イライラする
  • 心拍が上がる・呼吸が浅くなる

危険を感じたときに、
すぐに動けるようにする反応です。

「赤の状態」は、
体が戦うか逃げるかの準備をしている状態です。


③ 青:固まる・シャットダウンの状態(背側迷走神経)

  • 体が重い・動けない
  • ぼーっとする
  • 感覚が遠くなる

「どうにもならない」と感じたときに起こる、
エネルギーを落として身を守る反応です。

「青の状態」は、
体がフリーズして守ろうとしている状態です。


トラウマとは「神経系の学習」です

強いストレスやつらい体験の中で、

本来であれば一時的に終わるはずのこれらの反応が、
体の中に残り続けてしまうことがあります。

すると、

  • 少し似た状況で強い不安が出る(赤に入りやすい)
  • 安全な場面でも体が緊張する
  • 理由が分からないのにしんどい
  • 何もできなくなる(青に入りやすい)

といったことが起きます。

これは、

神経系が「また危険かもしれない」と学習している状態です。


つまり、あなたの反応は「おかしい」のではなく…

ここで大切なことがあります。

それは、

その反応は、あなたを守るために働いてきたものだということです。

  • 不安になるのも(赤)
  • 体が固まるのも(青)
  • 落ち着いていられるのも(緑)

すべて、

生き延びるためのサバイバルシステムとして
神経系が一生懸命働いてきた結果です。


セラピーで大切にしていること

当セラピールームでは、

この神経系の反応に対して

  • 無理に変えようとするのではなく
  • ゆっくり安全を感じ直していく

ことを大切にしています。

特に大切にしているのは、
「緑の状態(安心)」を少しずつ増やしていくことです。

具体的には、

  • からだの感覚にやさしく気づく
  • 小さな安心感(緑)を見つける
  • 赤や青の状態になっても戻ってこれる体験をする

というプロセスを通して、
少しずつ整えていきます。


最後に

トラウマは、

「こころが弱いから起きるもの」ではなく、
からだ(神経系)があなたを守ろうとしてきた結果です。

だからこそ、

責める必要も、無理に変えようとする必要もありません。

少しずつ、やさしく、
「今は大丈夫(緑)」と感じられる時間を増やしていくことで、
神経系は新しい状態を学んでいきます。

当セラピールームでは、
そのプロセスをあなたのペースに合わせてサポートしています。

どうぞ安心してご相談くださいね。