🌿安心を育てる小さなヒント①

トラウマケアは「思い出すこと」より「安心を育てること」から始まります

こんにちは。
当セラピールームのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

このブログではこれから、

「安心を育てる小さなヒント」

というシリーズを始めたいと思います。

トラウマやストレスによって緊張した神経系は、

「頑張ろう。」

「考え方を変えよう。」

という努力だけでは、なかなか変わることがありません。

だからこそ、このシリーズでは、

神経系や身体の視点から、

日常の中で少しずつ安心を育てていくヒントを、一つずつお伝えしていきます。

一度に変わろうとしなくても大丈夫。

小さな安心の積み重ねが、神経系にとっては大きな変化につながっていきます。

もし今、つらさの中にいる方がいらっしゃいましたら、

「そんな考え方もあるんだな。」

そんな気持ちで読んでいただけたら嬉しいです。


トラウマケアは「怖い記憶と向き合うこと」だと思っていませんか?

初めてセラピーを受けようと考えた時、

「つらい出来事を詳しく話さなければいけないのでしょうか。」

「思い出したら、また苦しくなりそうで怖いです。」

そんなお気持ちを話してくださる方が少なくありません。

確かに以前は、

トラウマケアというと、

過去の出来事に向き合うことが中心と考えられていた時代もありました。

でも現在のトラウマケアでは、

まず神経系が安心できる土台を育てることがとても大切にされています。


神経系では何が起きているのでしょう?

私たちの神経系は、

大きなストレスやショックを経験すると、

「もう二度と同じことが起きないように。」

と身体を守り続けます。

そのため、

🟢安心を感じることよりも、

🔴危険を探し続けたり、

🔵何も感じないようにしたりしながら、

精一杯あなたを守ってきました。

だから、

まだ身体が安心を感じられていない状態で、

無理につらい出来事へ触れてしまうと、

神経系は「あの時と同じことが起きている」と感じてしまうことがあります。

これは弱いからではありません。

神経系が一生懸命あなたを守ってきた、とても自然な反応なのです。


セラピーではどのように関わるの?

当セラピールームでは、

まず大切にしているのは、

**「安心を感じられる身体の土台づくり」**です。

例えば、

少し呼吸が深くなったこと。

窓から入る風が心地よく感じたこと。

温かい飲み物を飲んでホッとしたこと。

そんな小さな安心を、

セラピストと一緒に見つけながら、

神経系に

「今は安全かもしれない。」

という経験を少しずつ積み重ねていきます。

安心という土台が育ってくることで、

必要に応じて過去の出来事にも無理なく向き合えるようになっていきます。

だから当セラピールームでは、

最初からつらい出来事を詳しくお話しいただくことはありません。

あなたの神経系のペースを大切にしながら進めていきます。


🌿今日の安心を育てる小さなヒント

今日は、

「ホッとした瞬間」を一つだけ見つけてみませんか。

それは、

・お茶がおいしかった。

・空がきれいだった。

・好きな音楽を聴いて少し落ち着いた。

・身体の力が少し抜けた。

そんな小さなことで十分です。

もし今日は見つからなかったとしても大丈夫。

「探してみよう。」

そう思えたことも、

神経系にとっては新しい一歩になります。


最後に

トラウマケアは、

勇気を出して怖い記憶と戦うことではありません。

まずは、

神経系が

「今は少し安心できる。」

という経験を積み重ねていくこと。

その積み重ねが、

身体や心に本来備わっている回復する力を少しずつ引き出してくれます。

このブログではこれから、

神経系や身体の視点から、

安心を育てるヒントを一つずつお届けしていきます。

また現在、当セラピールームでは、

こうした「安心を身体で感じること」を大切にした少人数でのグループワークも準備を進めています。

ブログでも少しずつ内容をご紹介していきますので、ご興味のある方は楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。

次回の**「安心を育てる小さなヒント」**では、

「安心は『感じよう』として感じるものではありません」

についてお話ししたいと思います。

どうぞまた読みにいらしてくださいね。