検査では異常がないのに痛いのはなぜ?
〜身体が壊れたのではなく、神経系が限界を知らせていたのかもしれません〜
こんにちは。
当セラピールームのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
- 突然首や肩、背中が痛くなった
- 病院で検査をしたけれど異常はなかった
- 痛み止めがあまり効かない
- 原因が分からず不安になった
- 「ストレスかもしれない」と言われた
そんな経験はありませんか?
実はセラピーの中でも、
「検査では異常がないのに身体がつらい」
というご相談をいただくことがあります。
もちろん身体の痛みがある場合は、
まず医療機関で適切な検査を受けることが大切です。
その上で、
器質的な異常が見つからない場合、
神経系の過緊張が関係していることがあります。
ある方の体験
ある方は、
突然首から背中にかけて、
引きつるような違和感を感じました。
最初は、
「昔の交通事故の後遺症かな」
と思ったそうです。
しかし数日経つうちに、
痛みはどんどん強くなり、
寝返りを打つのもつらくなりました。
痛み止めを飲んでもほとんど変わらず、
背中だった痛みが胸の方へ移動することもありました。
心配になって病院を受診し、
検査を受けましたが、
大きな異常は見つかりませんでした。
神経系は限界まで頑張り続けることがあります
この方は振り返ると、
長い間、
仕事や家庭のことを抱えながら、
ほとんど休まず頑張り続けていました。
周囲から見ると、
とても責任感が強く、
しっかりしている人です。
本人も、
「まだ大丈夫」
と思っていました。
しかし身体は、
ずっと緊張し続けていたのかもしれません。
🟢🔴🔵 神経系ではどんなことが起きている?
🟢安心している状態
神経系が安心している時は、
身体の力も自然に抜け、
休息と活動を行き来することができます。
疲れたら休む。
緊張したら緩む。
そんな調整が自然に行われています。
🔴頑張り続ける状態
ところが、
慢性的なストレスや過労が続くと、
神経系は警戒状態のまま働き続けます。
すると、
- 首や肩に力が入る
- 呼吸が浅くなる
- 背中が硬くなる
- 身体が休めなくなる
ということが起きます。
この状態が長く続くと、
神経系はずっとアクセルを踏み続けているような状態になります。
🔵限界を超えそうな状態
さらに頑張り続けると、
神経系は
「もう無理かもしれない」
というサインを出すことがあります。
人によっては、
- 強い痛み
- めまい
- 動悸
- 息苦しさ
- 強い疲労感
として現れることもあります。
もちろん全ての症状が神経系由来というわけではありません。
しかし、
検査で異常が見つからない場合、
神経系が限界を知らせている可能性も考えられます。
セラピーでは何をしていくの?
当セラピールームでは、
「もっと頑張れるようになる」
ことではなく、
まず
神経系が安全に休める状態を取り戻していくこと
を大切にしています。
例えば、
- 身体のどこが頑張っているのか
- どこに力が入っているのか
- 少し安心できる場所はあるか
を丁寧に見ていきます。
すると、
今まで当たり前になっていた緊張に気づき始めることがあります。
身体から安心を感じ直していくアプローチ
また、クライアント様が希望される場合には、
SE(ソマティック・エクスペリエンシング®)の中で用いられるタッチの技法を取り入れることもあります。
タッチと聞くと、
整体やマッサージをイメージされる方もいらっしゃいますが、
SEのタッチは筋肉をほぐすことを目的としたものではありません。
神経系が安心や支えを感じられるよう、
セラピストが穏やかに身体に触れながら、
身体の内側で起きている感覚に意識を向けていくアプローチです。

長い間頑張り続けてきた方ほど、
身体は常に緊張した状態が当たり前になっていることがあります。
すると、
「力を抜く」
という感覚そのものが分からなくなっていることも少なくありません。
そのような場合、
身体が感じている支えや安心感を丁寧にたどりながら、
神経系が
「もう少し楽になっても大丈夫かもしれない」
と感じられる体験を積み重ねていきます。
もちろんタッチは必ず行うものではありません。
事前に十分な説明を行い、
クライアント様のご希望や同意を確認した上で行っていますので、ご安心ください。
自宅でできる簡単なセルフケア
「頑張る」をやめるのではなく、「気づく」を増やす
過緊張の方ほど、
休むことさえ頑張ろうとしてしまいます。
まずは、
「今、肩に力が入っているな」
「呼吸が浅いな」
と気づくだけで十分です。
神経系は、気づいてもらうだけでも少しずつ緩み始めます。
身体を変えようとするよりも、
まず身体の声を聞いてみることから始めてみてください。
最後に
身体の痛みが出ると、
「どこか悪いのでは」と不安になります。
そして異常が見つからないと、今度は「気のせいなのかな」
と思ってしまうこともあります。
でもその痛みは、決して気のせいではありません。
もしかすると、
長い間頑張り続けてきた神経系が、
ようやく出した大切なサインだったのかもしれません。
身体は突然壊れるのではなく、
その前からたくさんのメッセージを送っていることがあります。
だからこそ、
症状を敵にするのではなく、
身体が何を伝えようとしているのかに耳を傾けていくことが大切です。
当セラピールームでは、
SE(ソマティック・エクスペリエンシング®)やポリヴェーガル理論をベースに、
身体と神経系の両方の視点からサポートを行っています。
あなたのペースを大切にしながら進めていきますので、
どうぞ安心してご相談くださいね。


