🌿安心を育てる小さなヒント⑤~完璧じゃなくてもいい、それは分かってる…「でも…」が付くあなたへ~
「3つできても、できなかった1つばかり見てしまうあなたへ」
こんにちは。
当セラピールームのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
「今日やることは3つ。」
そのうち2つは終わったのに、
残りの1つができなかった…。
すると、
「結局、今日も何もできなかった。」
「またダメだった。」
そんなふうに、自分を責めてしまうことはありませんか?
仕事では、
「助かりました。」
「ありがとうございます。」
と言われても、
「たまたまだよね。」
「もっとできたはず。」
と思ってしまう。
一方で周りを見ると、
「あの人は仕事も家事もできていてすごい。」
「あの人は自信があっていいな。」
「私なんて全然できていない。」
そんなふうに、
自分のことは過小評価し、周りの人のことは過大評価してしまう。
実は、このようなお悩みを抱えている方はとても多くいらっしゃいます。
でも、それはあなたの性格や努力不足ではありません。
神経系が長い間、自分を守るために身につけてきた反応なのかもしれません。
神経系では何が起きているのでしょう?
私たちの神経系には、
危険から自分を守るために、
「できていないこと」
「失敗」
「間違い」
を素早く見つける働きがあります。
例えば子どもの頃、
「こんなこともできないの?○○ちゃんはとっくに出来てるよ」
「それくらいの事は出来て当然」
と比較されたり、認めてもらえなかったり…
テストで頑張って90点を取っても、
出来ている90点は認めてもらえず、とれなかった10点を指摘されたり…
幼い神経系は、
「できないところを探さないとまた怒られる。」
「もっと頑張らなければ認めてもらえない。」
と学習していきます。
その結果、
大人になっても、
3つのうち2つできていても、
残りの1つばかりが目に入るようになります。
周りの人の良いところはすぐ見つかるのに、
自分の良いところは見つけられない。
それは、
生まれ持った自分を過小評価する性格だからではありません。
神経系が長い間、
危険を避けるために身につけてきた"生き延びる方法"だったのです。
セラピーではどのように関わるの?
当セラピールームでは、
「できたことを見ましょう。」
「もっと自分を褒めましょう。」
とは、お伝えしません。
なぜなら、多くの方は、そのことをもう十分知っているからです。
本も読みました。
YouTubeも見ました。
心理学も学びました。
「できたことを見た方がいい。」
「自分を褒めた方がいい。」
「完璧じゃなくてもいい。」
そんなことは、頭では十分わかっています。
それでも翌日になると、
また、できなかった一つを探してしまう。
そして、
「またできなかった。」
「やっぱり私はダメだ。」
と自分を責めてしまう。
私のセラピールームに来られる方の多くは、
「気づいているのに変えられない。」
その苦しさの中にいます。
そこで、まず皆さんに知って欲しい大切なポイントがあります。
それは、回復には段階があるということです。

第一段階は、「気づくこと」。
「あ、また私はできなかったことばかり見ている。」
「また自分を責めている。」
そう気づけるようになること。
これは、とても大切な一歩です。
まずは、そのことに気づけた自分を認めてあげてください。
それだけでも回復は始まっています。
でも、多くの方はここまではできています。
第二段階は、「身体が安心を学び直すこと」。
頭では理解しているのに変えられないのは、
身体や神経系がまだ昔のパターンを安全だと覚えているからです。
だから、
「できなかったところを探さなくても大丈夫。」
「完璧じゃなくても安全。」
そんな体験を、身体が少しずつ積み重ねていくことが大切になります。
安心を繰り返し体験していくことで、
神経系は少しずつ新しい反応を覚えていきます。
第三段階は、「自然と見える景色が変わること」。
すると、
無理にポジティブになろうとしなくても、
「今日はこれだけできた。」
「前より少し楽になった。」
「前なら一日中自分を責めていたけれど、今日は少し早く切り替えられた。」
そんな小さな変化が自然と起こり始めます。
回復とは、
完璧になることではありません。
自分を責めなくなることでもありません。
自分を責める時間が少しずつ短くなり、安心して過ごせる時間が少しずつ増えていくこと。

私は、それが本当の回復だと考えています。
🌿今日からできる「安心を育てる小さなヒント」
もし今、
できなかったことばかり考えてしまっているなら、
無理に「できたことを探そう」としなくても大丈夫です。
まずは、
椅子の背もたれに身体を預けてみてください。
背中が支えられている感覚。
足の裏が床についている感覚。
それを10〜20秒ほど感じてみます。
余裕があれば、
ゆっくり息を吐きながら、
部屋の中で安心できる色や物を3つ探してみましょう。
神経系が少し落ち着いてくると、
視野も少し広がります。
そのあとで、
「今日、できたことは一つでもあったかな?」
と自分に聞いてみてください。
すぐに思い浮かばかなくても構いません。
「朝起きられた。」
「歯を磨いた。」
「仕事へ行った。」
「ご飯を食べた。」
そんな小さなことでも十分です。
大切なのは、
無理に前向きになることではありません。
「できなかったこと」だけではなく、「できたこと」も存在していることに気づく練習です。
それが少しずつ、
神経系に新しい安心を育てていきます。
最後に
長い間、
できなかったことばかりを見てきた神経系は、
今日明日で変わるものではありません。
だから焦らなくて大丈夫です。
回復とは、
昨日まで見えなかった「できたこと」が、
少しずつ見えるようになっていくこと。
自分を責める時間が少しずつ短くなり、
安心して過ごせる時間が少しずつ増えていくことです。
安心は、
頭で理解するだけでは育ちません。
神経系が「もう大丈夫なんだ」と身体で感じる体験を重ねることで、
少しずつ育っていきます。
その一歩一歩が、
これからのあなたの安心につながっていくと、私は信じています。
🌿お知らせ
現在、当セラピールームでは、
『安心を育てる3か月プログラム ~身体から始める生きづらさとの新しい付き合い方~』
を開催しています。
認知(頭)・身体・心をつなぎながら、
「知っているのに変えられない」
その苦しさに寄り添い、
神経系が安心を学び直していく少人数制のプログラムです。
一人で頑張り続けるのではなく、
安心できる場の中で、一緒に回復への一歩を育てていきませんか。



