PTSDの症状③

『回避』~再びこころが傷つくことをさけるために~

こんにちは。今日は、トラウマによるPTSDの症状の一つである『回避』についてお話ししたいと思います。

前々回は、再体験。前回は脅威性について投稿しているので、ご興味がおありの方はこちらからご覧ください。⇒  ・ 

では、本日のテーマ『回避』について。

回避とは、自分のトラウマに触れないようにし続ける状態の事を言います。もっと簡単に言えばトラウマに触れそうなものを避け続けるということです。

その回避(=避ける)という行為は、行動と思考の両面に現れますが、意識的にというよりも心がこれ以上傷つかないように半ば自動的に起こる症状であり、自分では無意識にとっている行動や思考なため自覚しにくい症状と言えます。

トラウマ体験の記憶は当然ながら過剰な苦痛を伴います。ですから、なるべくなら思い出したくもないし考えたくもない。しかし、侵入的に思い出されるトラウマ記憶は自分ではコントロールできません。そのため、少しでもトラウマ体験やそれに関連することを避けようとします。

一般的な嫌な記憶程度であれば、ある程度の期間、思い出すような行動を控え、考えないようにさえしていれば自然と思い出すこともなくなりますし、胸の痛みや嫌な思いも色あせていきます。

しかし、トラウマ記憶は他の記憶と違い時間経過とともに薄らぐものではありません。

そのため、忘れたいのに忘れられない。逃げたいのに逃げられない。

という辛さから行動範囲はどんどん狭まり、感じること自体を遮断して感情麻痺となったり、回避とは別の解離という状態を引き起こしたり、一時的な解放を求めて薬物依存やギャンブル依存、性依存や自傷行為を繰り返すこともあります。

このような極端な回避は、回復の大きな妨げとなってしまうのです。

PTSDの症状の中でも回避は、他の症状よりも自覚しにくいため、今このブログを読まれている方の周囲に

最近様子が以前と違う気がする…と感じる方がいた時、そこにはトラウマがないか…と理解するヒントになるかもしれません。

【回避に見られる状態】

・話をしなくった。無口になった。

トラウマ体験に関連する話題を徹底的に避けようとするため。

・人付き合いを避けるようになった。

加害者と共通する要素を感じさせる人を避けるため。

・部屋にこもりがちになった。外出しなくなった。

トラウマ体験に関連する場所を避けるため。

・飲酒量が増えた。逸脱した性行為や自傷行為をするようになった。

コントロールできない侵入症状から逃れるため、もしくは、生きている実感をえるため。

*不登校・引きこもりの方の中には、トラウマによる逃避症状の可能性を含む方もいらっしゃいます。

【思い当たる方へ】

上記にあげさせていただいた様子に近い方をご存じの場合は・・・

何かあったのかを無理に聞きだすことは避けましょう。

心配してることを告げ、必要であれば一緒に専門家への受診に寄り添うことを伝えてみましょう。

ご本人様である場合。まずは、『自分のトラウマに意を決して直接アタックする!という意気込みでなく、トラウマケアの話だけ聞いてみよう。』といったスタンスでお申込みいただけら…と思います。トラウマセラピーの基本は再受傷のタイトレーションです。焦らず、少しずつ少しずつです。

また、外に出る事自体が難しい方には、ご自宅にいながらセラピーを受けることも可能です。

ご相談下さい。

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また次回のブログでお会いしましょう。

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